書評 『科学の現場』 著:坂井克之
科学とはどういう性質のものなのか、いまの社会における”科学”とはどのような役割を果たしているのか
明確にわかる一冊でした。書評というよりも気になったところのまとめです
“科学”は成果ではなくプロセスとして定義される。
「真理追求としての純粋科学」と「人間の営みとしての科学」という2面性がある
と言うのは、自分の中では腑に落ちるものがありました。
【内容】
■科学の2面性
真理追求としての純粋科学
人間の営みとしての科学
■それぞれのレイヤーでの2面性による複雑化
個人 科学と生活
組織 科学と権力
社会 科学と利益
■科学の性質
- 科学は知識を生み出すための過程
- 科学はすべての疑問に完全に答えることはできない
- 科学は証拠を要求する
- 科学は論理と想像力の融合である
- 科学者は偏向を特定し回避する
- 科学は権威ではない
■科学と技術
技術は科学に依存している
技術は研究の手段であると同時に科学に新しい方向性を示すこともある
■基礎研究と応用研究
基礎と応用の差は、応用までの時間軸の違い
スプツニ子!△
■きっかけは笑ってこらえて!
雑誌や記事などでスプツニ子!さんの特集読んだことはあったけど
TV(笑ってこらえて!)をみてその先進性に心底おどろいた
↓スプツニ子!さん
MITで助教を務める彼女はまさに天才
TVのコメントでは
『一般的にはデザインは問題解決の方法として捉えられるが(この時点で現在の先端)そうではなく、問題を提起するものとしてデザインを行いたい』
しびれた。。。
■作品ももちろんキレキレ
作品は、切り込み方が今までにない組み合わせで斬新、かつ具体的。
それでいてみんなが”言われてみれば確かに考えたことなかったけどそうだよね"
と思うようなわかりやすさもある。
明確で決定的なイメージを持っているのだろう
■アートは未来を語る、サイエンスも未来を語る
アートは最も未来を語り、そして問題提起できる手段の1つ。
そして科学も問題提起できる手段になりうる
クローンの技術が生命倫理の問題を提起し、
半導体が情報技術を発展させプライベートとはなにかを提起したように
新しい物理視点で、あらたな問題的できるように今日も勉強
ベンチャーで過ごした1年と多様性
■語り尽くせぬ1年
シンガーソングライター、モデル、ダンサー、ダイバー、数学者、エンジニア、トリリンガル、アーティスト、奥様、大学生etc
おおよそ似ても似つかないバックグラウンドを持った人たちに囲まれてこの1年間をベンチャーで過ごしています。
全国各地の多種多様なチームメイトにもまれながら忙しい一年が過ぎました。
2週間ほど前にそのチームメイトがいる全国のショップを1人行脚してみました。
多様性は本当に予想外の結果を生みだし、多くの気付きを与えてくれ、成長する機会をもらいました。
なにより各地に遅くまで話し込んでくれるチームメイトがいる、これ以上に嬉しい事はありません。心から感謝しています
また、多くの学びを与えてくださった会社の皆様には感謝してもしきれません。
いつか学びを活かして、価値を生み出し、投資してくだっさった皆様にご報告できるように邁進していきます
■学び方の学び
話は変わりますが、この1年で学んだことの1つに”学び方の学び”があります。
そもそも”学ぶとは行動が変わること”であります。
そして”学びの方程式”によれば
- 気付き
- 言語化
- 関連付け
のフローにより学びは深化していきます。
”関連付け”の際には、今しがた気づいて言葉にしたことを
自身の経験などと結びつける事になります。
異なるバックグラウンドには異なる専門性があり、その中で学気づいたことを必死に想像や妄想して関連付けすることで、大きな学びを得ることができました。